双葉ダルマに願いを込めて

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。昨年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって各種イベントが中止や延期となり、町民の皆さんにもなかなかお会いする機会が少ない一年となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

2021年最初の取材は、1月9日(土)に双葉町産業交流センター屋外で行われた双葉ダルマの販売会に伺いました。毎年恒例の双葉町ダルマ市は残念ながら中止となりましたが、双葉町ダルマ市を後世に継承したいという有志の強い思いから、感染対策を徹底した中での双葉ダルマの販売会となりました。

双葉町内でダルマの販売が行われるのは震災以降、実に10年ぶり。当日は晴天にも恵まれ、寒いながらも穏やかな日差しが会場を包んでいました。露店には双葉ダルマを始め、干支の牛(ウシ)や疫病除けのご利益があるとされるアマビエなど、1,000個以上の様々なダルマが並べられました。ダルマを買い求めに来た人達は「受験生の子どもの合格祈願」や、「毎年ひとつずつ大きいサイズを買っています。商売繁盛しますように」など、思い思いにダルマに込める願いを話していました。

双葉町ダルマ市で恒例となっている巨大ダルマ引きも行われ、新型コロナウイルス感染症の収束を祈願し、双葉町消防団第2分団が綱を引き合いました。東が勝てば家内安全・商売繁盛、西が勝てば無病息災・身体堅固。例年ならば一般の方も参加し盛大に行われる巨大ダルマ引きですが、一般参加者がいなくてもその勢いは劣らず、700kgの巨大ダルマが西へ東へとぐいぐい動きます。ソーシャルディスタンスを保ちつつも力強く綱が引かれた結果、祈願どおり西が大勝利!盛大な拍手と共に、参加した皆さんの願いが双葉の空へ響いていました。

双葉町復興支援員(ふたさぽ)宮本

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FUTABA Art District 〜アートで帰郷のきっかけを〜

12月12日と13日の2日間、JR双葉駅前で「FUTABA Art Districtプロジェクト第3弾」が開催されました。

Art District(アート・ディストリクト)とは、街中の建物の壁を巨大なキャンバスにして壁画が描かれ、散策をしながらアートを楽しむことができる海外の地区のことです。このアートプロジェクトは、震災前に双葉駅前で飲食店「JOE’SMAN」を経営していた髙崎丈さん(双葉町出身、現在東京都世田谷区三軒茶屋にて飲食店経営)と壁画事業を行うOVER ALLs代表の赤澤岳人さんによってスタートしたものです。東京で「ロミオとジュリエット」と題した壁画を描いた経験から、同じように福島でもアートで人を呼び込み地域再生のきっかけ作りができないかという思いを抱いていた赤澤さん。一方で、アムステルダムの旧造船場をアートで再生したという話を聞き、いつか双葉町も…という思いを膨らませていた髙崎さん。そんな二人が偶然髙崎さんの営むお店で出会ったことがきっかけでした。

2020年8月、10月にも制作が行われており、すでに福島県内外の多くの方々から注目されています。

きっかけとなった「ロミオとジュリエット」は『#00』と題し、髙崎家が所有する壁面にも描かれています。

作品第1弾の『HERE WE GO!!!』には、「今、ここから」という意味が込められました。

続く第2弾では、震災前に駅前で町民の皆さんに親しまれていたファーストフード店[ペンギン]を描くことで「過去」が表現されました。

そして今回の第3弾では、震災当時小さかった子どもが今ここまで成長したという流れを描き、「未来と成長」の意味が込められています。

OVER ALLs代表の赤澤さんはこれからの活動について、「壁画の制作は今後も予定しており、来年の夏には壁画に音楽も加えて、多くの人が集まれるようなイベントも開催したい」と話しています。

どんな壁画で双葉町が彩られていくのか楽しみです。

皆さんも双葉町を訪れた際には、双葉町駅周辺の壁画をぜひ探してご覧ください。

双葉町復興支援員(ふたさぽ)前林

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約10年ぶりに母校へ 〜幼稚園・小学校・中学校で私物の取り出し〜

11月21日、双葉町内のふたば幼稚園、双葉南・北小学校、双葉中学校で、震災当時の在園児、在校生、保護者の希望者による私物の取り出しが行われました。

私物の取り出しは8月にも行われており、2回目の今回は取り出しを希望する人が最も多かった双葉南小学校へ取材に行きました。
小学校の中はほとんど震災当時のままで、靴が入ったままの下駄箱、児童による図画工作の作品や、机に乗せられたランドセル、また毎日の委員会の活動が記されている報告書など、まるでつい昨日まで子どもたちがいたような光景の一方で、黒板の日付や、掲示物の黄色い日焼け、植物が枯れて土になりかけている植木鉢などが、今までの長い時間を物語っていました。

当時小学校に通っていた皆さんは、現在16歳から22歳の方々です。ご自分の荷物を見つけては、懐かしそうに手に取っていました。同行されたご家族の記憶もとても鮮明で、教室や廊下に貼られた掲示物を指差しながら、当時の学校生活のひとつひとつを辿っていました。中にはご自身も双葉南小学校の卒業生という保護者の方もおり、双葉南小学校の歴史と、町とのつながりの強さが感じられました。

今回、来校された方は、「本当に久しぶりだから、小学校で過ごした記憶はかなり曖昧になっている。でもやっぱり教室に入ってみると懐かしく感じて、校庭で遊んだ記憶や、一緒に通っていた同級生のことを思い出すことができた」と話していました。

双葉町復興支援員(ふたさぽ)平澤

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癒やしの音色でみんなを笑顔に〜JAスマイル大正琴〜

10月29日、いわき市内でJAスマイル大正琴の皆さんの演奏練習が行われました。

JAスマイル大正琴の皆さんは震災前からダルマ市など、様々なイベントや行事で心温まる演奏を披露してきました。現在はいわき市を拠点に12名のメンバーで活動を続けています。

今年は新型コロナウイルス感染症の影響により文化活動の自粛が相次ぎ、JAスマイル大正琴の皆さんも演奏を発表する機会が減ってしまいました。
そんな中、11月22日に行われる第52回いわき市民文化祭 平地区総合市民文化祭への出演が決まりました。


日頃の成果を披露できる場を翌月に控えた皆さんは、この日の練習にも熱が入ります。
練習中は代表の江尻京子さんを中心に音やタイミングなどのズレを修正、全員の演奏が揃うまで何度も何度も繰り返し練習していました。
さらに自分たちの演奏を録音して確認するなど、その表情は真剣そのもので皆さんのこだわりが感じられました。

参加者の一人は「大正琴の練習だけじゃなく、会って話したりご飯を食べたりっていう楽しみがあるから続けられる」と笑顔で話していました。発表の機会こそ減ってしまいましたが、月2回の練習が皆さんにとっては大切な心の拠り所にもなっているようです。

代表の江尻さんは「第52回いわき市民文化祭 平地区総合市民文化祭では日頃の成果を発表し、皆さんを笑顔にできるよう心を込めて演奏したいと思います」と話していました。
今後の活動も楽しみなJAスマイル大正琴の皆さんです。

双葉町復興支援員(ふたさぽ)木幡

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今年はオンラインで鑑賞を!〜前沢女宝財踊り〜

10月25日、双葉町三字地区にある前田の稲荷神社境内で前沢女宝財踊りの撮影が行われました。
この撮影は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、映像配信という形で行われることになった「ふるさとの祭り2020」のために行われたものです。
福島県内から出演予定となっている全20団体のうち、双葉町からは前沢女宝財踊り保存会が依頼を受け、今回の撮影に至りました。
前沢女宝財踊り保存会の皆さんは前日に各避難先から集まり、踊りの練習や、境内の落ち葉の掃除など準備を進めていたそうです。
当日も朝早くから準備が進められ、本殿の前にはお米と玉串が供えられていました。

稲荷神社の隣には前田の大杉(県指定天然記念物)が大きく枝を広げており、境内は一見薄暗く感じますが、色とりどりの衣装に身をつつんだ前沢女宝財踊り保存会の皆さんが集まってくると、明るく華やかな舞台へと変わりました。

撮影担当者との最終打ち合わせやリハーサルが行われ、皆さんで稲荷神社に参拝したあと、本番の撮影が始まりました。

踊りが始まると、稲荷神社の境内いっぱいに軽やかな笛や太鼓の音が響き渡りました。この日はとても冷たい風が吹いていましたが、前沢女宝財踊りの皆さんが発する元気なお囃子はやしで寒さも感じないくらいでした。
最後に再び稲荷神社に参拝し、今年もまた前沢女宝財踊りを奉納できたことに感謝をして撮影は無事終了しました。

今回撮影した動画は、今年度中に福島県公式You Tubeチャンネルで配信予定だそうです。
配信された際には、ぜひご覧になってください。

双葉町復興支援員(ふたさぽ)平澤

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復興への願いを七夕に〜JR双葉駅七夕飾り〜

7月4日、JR双葉駅でいわき・まごころ双葉会による七夕飾りの設置が行われました。
いわき・まごころ双葉会は、毎年8月にいわき市で行われる「いわき七夕まつり」に七夕飾りを出展しています。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のためイベントが中止となったことを受け、双葉駅に飾ることが決まりました。

双葉駅に設置されたのは、高さおよそ4メートルの七夕飾りです。物干し竿にロープで固定し、皆さんで力を合わせて駅の1階から2階に引き上げ、自由通路から吊り下げられました。

この日はあいにくの雨でしたが、程よい湿気が、保管している間に飾りについてしまったシワ(折グセ)をとってくれていました。
「私の顔のシワも伸びればいいのにねぇ」なんて冗談を交えながら、設置作業は順調に進みました。

およそ1時間後、色とりどりの七夕飾り6基が駅構内に並びました。
飾りを見上げる皆さんの目線の先には、「復興へ ふたば」の文字が。この七夕飾りには、いわき・まごころ双葉会の皆さんの“一日も早い双葉町の復興”への願いが込められていました。

設置後、いわき・まごころ双葉会の石田会長は「ふるさとに帰ってきたときに、双葉駅に寄って七夕飾りを見てもらえればありがたい。来年はいわき市と双葉町の両方に飾ることが出来たらいいなと思っています」と話していました。

いわき・まごころ双葉会の七夕飾りは、7月14日までJR双葉駅東口に展示されます。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

双葉町復興支援員(ふたさぽ) 西元

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おいしくなりますように・・・ 〜園児たちの苗植え〜

5月21日(木)、いわき市にある双葉町立ふたば幼稚園の園児たちがさつまいもやきゅうりなどの苗植えを行いました。

作業当日ふたば幼稚園に伺うと、ちょうど保育室から出てきた元気いっぱいの園児たちが上履きからカラフルな長靴に履き替え、畑に行く準備をしていました。

一列に並んだ園児たちは「行ってきまーす!」と大きな声で挨拶し、園長先生に見送られながら幼稚園を出発。徒歩3分の道のりでもみんなで交通安全を学びながら畑に向かいました。
まずはトマトやきゅうりなど夏野菜の苗植えに挑戦します。

先生に教えてもらったとおり、掘った穴に苗をまっすぐに立て、優しく“土のお布団”をかぶせてあげます。
「お布団をかけないと野菜が風邪をひいちゃうから」と真剣な表情で取り組む園児たちに、私もカメラレンズを覗きながら “そうそう、上手!”“あっ、ここ土がかかってないよ”などと心の中で応援。

続くさつまいもの苗植えでも前半でコツを掴んだ園児たちは黙々と作業を進めました。
途中大きな毛虫に遭遇するという驚きの場面もありましたが、最後にはみんなで「おいしくなりますように!」と祈りを込め無事に苗植えが終了。

園児たちが土や虫を触ることを嫌がらず楽しんで苗を植える姿を見て、微笑ましく思うと同時に、園児たちに野菜を育てる楽しさを教えてもらい、今後のおうち時間の過ごし方にヒントをもらった気がします。この日植えた夏野菜は7月頃に、さつまいもは10月頃に収穫ができるとのこと。
園児たちが愛情を込めて植えた野菜たち、収穫の時期にまたお邪魔したいと思います。

双葉町復興支援員(ふたさぽ)木幡

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とある視点で〜双葉町内“エモ・チル”スポット探訪〜

皆さんこんにちは。双葉町復興支援員(ふたさぽ)の宮本です。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、なかなか外出できない毎日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。私はといえば、休日はインスタグラムなどのSNSで綺麗な風景を見たりして、家に居ながらお出かけした気分を味わっています。

インスタグラムといえば、2017年に若者の間で「インスタ映え」という言葉が流行しましたが、最近「映え」に代わり話題になっているのが、「エモ」と「チル」という言葉なのだそう。「エモ」は英語の「エモーショナル」が語源で、情緒的や感動的といった気持ちを表現していて、同じく「チル」の語源は「チルアウト」で、落ち着く、ゆったりとするなどの意味を表しているそうです。

というわけで、双葉町内にもそんな「エモ・チル」スポットがあるはずだ、と意気込んで探訪した記録をご紹介したいと思います。

ご紹介した写真は、2020年4月〜5月にかけて、避難指示解除区域と特定復興再生拠点内で撮影したものです。町内へお越しの際には、ぜひ探してみてください。

【おまけ】探訪中に双葉海水浴場で出会った不思議な生き物です。正体がわかる方いますか?

双葉町復興支援員(ふたさぽ)宮本

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春到来!さくら便り〜双葉町内のさくら〜

みなさん、こんにちは。双葉町復興支援員(ふたさぽ)の西元です。

4月7日、私たちは毎年恒例となっている双葉町内の桜の撮影に向かいました。

3月4日に町内一部区域で避難指示解除・立入り規制緩和が行われ、特定復興再生拠点区域内は人の行き来が自由に出来るようになりました。拠点区域内である長塚地区や新山地区には多くの撮影スポットがありました。

実は4月3日に町内の桜の開花状況を見に行ったところ、見頃を迎えていたのは町中心部にある石田医院のしだれ桜のみ。満開まではまだまだと思いましたが、4月7日にはほとんどの桜が見頃を迎えていました。たった4日で驚くほど開花が進んでおり、皆さんに美しい桜の様子を届けたい!という思いで、毎日のように天気予報とにらめっこした甲斐かいがありました。

 

さて突然ですが…

こちらはどこの桜かわかりますか?

正解は…

①双葉南小(新山地区)
②上羽鳥観音堂(上羽鳥地区)
③双葉北小(長塚地区)
④白山神社(長塚地区)
⑤秋葉神社(新山地区) でした!

今回撮影した桜は、コミュニティ情報紙「ふたばのわ5月15日号」に掲載予定です。
帰還困難区域の中でひっそりと咲く美しい桜も含め、30カ所近くを紹介しています。ぜひご覧ください。また、今後動画でも配信を予定しております。お楽しみに。

双葉町復興支援員(ふたさぽ)西元

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100本配信達成! 双葉町から全国へ“ありがとうメッセージ”

皆さんこんにちは、双葉町復興支援員(ふたさぽ)の木幡です。

平成29年8月から「双葉町からのありがとうを全国へ伝えませんか」という呼びかけとともにスタートした「双葉町ありがとうメッセージプロジェクト」

昨年度も町民の皆さんにご協力をいただき、19本のメッセージを収録・配信することができました。またこれまで配信したメッセージの動画本数は、令和2年3月27日配信分で100本となりました!
取材にご協力いただいた町民の皆さん、本当にありがとうございました。

取材を続ける中、皆さんから直接お話を聞くことで当時のご苦労や行く先々で心温まる数々のご支援があったことを知ることができ、改めて広く、多くの方にこのメッセージを届けたいと思いました。

これまで配信した「ありがとうメッセージ」は双葉町公式YouTubeチャンネルよりご覧いただけます。ぜひ、ご覧ください。
(双葉町公式YouTubeチャンネル「ありがとうメッセージ」https://www.youtube.com/playlist?list=PL8TH-4VmIPE-Gk-JAWIC220dY6WC-2wLi)

双葉町復興支援員(ふたさぽ)木幡

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