12月17日、双葉町内で初發神社のしめ縄づくりが行われました。
吐く息が白くなる寒空の中、神社の氏子や関係行政区長など10人が各地の避難先から集まり、社殿に飾る長さ7mのしめ縄を作りました。
しめ縄を編みやすくするために藁を柔らかくする工程からスタートし、それから完成までのすべての工程をみんなで協力しながら手作業で進めていきます。
約1年ぶりに作業をする皆さんは「どうやんだっけ?どれ、やってみっか!」と記憶をたどりながら作業を進めますが「そこはもっと引っ張んないとダメだ〜」と長年しめ縄づくりを続けるベテランからのアドバイスが。終始和気あいあいとした雰囲気の中、作業はどんどん進みます。
お昼の休憩を挟んで作業工程も残すところあとわずか。作業終盤には3本のしめ縄を1本にまとめる力仕事が待っており、男性4人がかりで力いっぱい固くしめ縄を巻いていきます。仕上げにはみ出した藁をはさみでカットして完成です!
この日の予定はしめ縄をつくるところまで…のはずでしたが、まだ時間にも余裕があるということで作ったばかりのしめ縄を神社に飾りに行くことになりました。
社殿に飾られた真新しいしめ縄を見た皆さんは「毎年上手くなっているけど、今年のしめ縄は良い出来だ」「太さもちょうどよくてかっこいいしめ縄ができた」と大満足の様子。
また「この日はしめ縄をつくるためというよりはイベントみたいなものだから、毎年この時期にこのメンバーで集まれることが嬉しい」との声も聞かれ、皆さんが一年に一回のこの機会を大切にしていることが、今日一日取材をさせていただいた私にも伝わってきました。
新年、双葉駅前の初發神社に訪れた際には手作りのしめ縄にもぜひご注目ください!
双葉町復興支援員(ふたさぽ)木幡